父のこと
昨日は父の日でした。
うちはほぼ毎日、父の日みたいなものなので、特別なことはしていません(笑)
母に先立たれ寂しくなり、それに加え、昨年は脳出血で入院と厳しいリハビリを経験。
もともと身体が弱く、長くは生きられないと言っていた父も85歳。
今もなんとか一人で暮らしています。
息切れが酷く、外出や家事をすることが困難なので、買い物や家事は私が通いで行っています。
そんな中とても助かっているのは、父の性格が穏やかで陽気なことと、私以上に整理整頓好きなところ。
入院中も、『何段目の引き出しのどこそこに、〇〇が入っているから持ってきてほしい』というように、モノの置き場所をきっちりと決めているので、私も把握がしやすいのです。
棚や引き出しの中も、とにかく美しい。
洋服なども、それはそれはきれいにたたまれているので、私が触る時には気を遣うほど。
両親は周りに迷惑をかけないようにと、早くからモノを減らし、小さな暮らしをしていてくれたお陰で、母が亡くなった時も整理に困ることはありませんでした。
母の思い出のものは、そのまま残してあるのですが、先日とうとう、母が使っていたベッドや布団類は処分すると言い出した父。
父も歩くことが不自由になってきているので、危険のないように空間を広げることになりました。
私が家事を行いやすいように、日々の暮らしを整えてくれているので、私は最小限のサポートで済んでいます。
父は本が大好き。
本棚はいつもきれいに整えられています。
視力が弱ってきているので、今は読書もやすみやすみ。
百貨店のデパ地下で買い物をするのが好きだった父は、今も和洋折衷、パンやスイーツまで、私より詳しく、美味しいものが大好きです。
先日など、久しぶりにマカロンが食べたいなぁ・・・って。
85歳の男性がマカロン!
フランス人かと思いました(笑)
多くは食べられませんが、喜びそうな物を買っていったり、作ったりしたものを『美味しいなぁ』と言いながら食べてくれるので、とても嬉しくなります。
仏壇に向かって『はよそっちに連れて行ってくれよ』と唱えているようですが、僅かの食事と読書、ボケ防止の競馬予想(笑)
そして必要最小限のモノで、『ありがとう、ありがとう』と笑って暮らしている父。
これが私の目指す姿かもしれません。
お父さんありがとう。